pastel blue

パステルブルーの空の下で、久しぶりに布団を干した。やわらかな陽射しが惜しみなく降り注ぎ、すこし早すぎる春の訪れを実感する。

突然だけど、『春の歌』と聞いて思い当たる曲を3曲ほど。
ひとつは、メンデルスゾーンの『春の歌』。いつだったか、ピアノを習っていたころに発表会で披露したことがある。軽やかなメロディは小鳥のさえずりのようで、花びらが散りゆく様のようで、まさに曲名のとおり春を思わせる曲。
もうひとつは、スピッツの『春の歌』。わたしはミスチルaikoのほか、スピッツもすきでよく聴いているけど、これは数あるスピッツの歌の中でも1、2を争うくらいに好きな歌。PVはLIVEのステージの上で演奏しているだけのとてもシンプルなもの。だけど、その飾らなさがとっても素敵。今調べてみたら、もう10年以上も前の歌なのね…

そして最後は、2年前のFM802の春のキャンペーンソングだった『春の歌』。



だいすきなミスチルの桜井さんが、FM802のために書き下ろした一曲。転勤が決まって埼玉を離れ、そして福岡にやってきたあの当時、わたしはこの曲を何度聴いたことだろう。この歌を聴いて必ず思い出すのは、当時お世話になったたくさんのひとへの感謝の気持ち、みんなと離れがたくて寂しい気持ち、それから、見知らぬ場所へ行くことへの不安な気持ち。両手に抱えきれないほどの複雑な感情に押しつぶされそうになりながら、毎日必死にがんばっていた2年前の春のこと。
来週には、4月以降の自分の身の置き所がぼんやりとわかるかも。引越しの準備が要るか要らないか、その程度だけど。それでも、わからないよりわかったほうが安心できるし覚悟もできる。わたしの異動先については信頼しているわたしの上司が「良かれ」と思って決めてくれることだから、何を言われても動じず、素直に受け入れようと思う。それが、社会人としてのあるべき姿だと思う。

「会えない」ことを考えると「会いたい」と思ってしまうね。時計の針は休むことなくちくたくと進んで、いつかくるであろう終焉に向けたカウントダウンはとっくに始まっていることを思い知る。
すきなひとは昨夜、機上のひととなって埼玉に帰ってしまった。わたしが退社するとき彼はまだ自席で仕事をしていて、「次はいつ会社に来る?」と尋ねたら「16日だよ」って言ってた。「わかった、ありがとう、お疲れさまでした」と一息で言い残して彼に背を向けたら、「どうしてそんなこと聞くの?」とでも言いたげな彼の笑い声が聞こえて、わたしは「なんでもないよ」と手を振った。
そう、それは16日のお楽しみ。ちょっぴり遅い、わたしのバレンタインデー。