frosty gray

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久しぶりに雪が降った。
夜のうちからしんしんと降り続け、夜になるころには積雪が30cmを超えた。
札幌での初めての越冬。今年はほんとうに雪が少なくて、しいて言うなら11月や12月のほうがきちんと雪が降り、積もっていた。だから、1月中旬になってもこの調子じゃ、もう、こんな景色は二度と見られないだろうと半ば諦めていた。

夕方から実家に行って、夕食の支度をちょっと手伝って、カレーライスを食べて、テレビのクイズ番組を見て、お土産に買っていった北菓楼のシュークリームを食べて、さっき家に帰ってきたところ。
今日は会社を休んで病院に行き、予想外に痛い思いをしたから、両親と一緒に過ごして気を紛らわしてきた。
検査も3回目ともなれば慣れたもので、「きっと大丈夫」が8割と「もしかしたら」の2割で一週間を待つ。ちなみに今日は針生検。部分麻酔をしてから太い針を刺され、ばちん、ばちん、と大きな音が2回した。怖かった。
それでもまぁ、「どっちに転んでもなんとかなる」と、そう思えるようにはなったかな。

診察や検査の長い待ち時間のうちに、『マチネの終わりに』を読了した。
男女の叶わぬ恋の話だと思っていたけど、それ以上に、それぞれの生き方、考え方が浮き彫りになって、ただ恋の話に終始するだけではないところがよかった。(わたしはそう感じた。)映画は観ていないけど、観なくてよかった。ページをめくりながら、福山雅治石田ゆり子がわたしの頭の中でちゃんと演技していたから。

ここ数年、読書から遠ざかっていた。今年はひと月に1冊本を読みたいなぁ…とぼんやり思っているので、とりあえず1月は目標達成ということで。さて、2月は何を読もうかな。

なみだ色

今日は連休最終日。朝食を食べ、洗濯物を干し、掃除機をかけて、「ふぅ」と一息つきながらこたつにもぐり、テレビをつけた。チャンネルはNHKだった。
ちょうど始まった「18祭」の再放送で[ALEXANDROS]と1000人の高校生たちの歌に泣かされ、次に57歳にしてマグロ漁師の夢を追い求めているおじさんに泣かされ、しまいにはしろくまピースの20年間の生い立ちに泣かされ、今日はNHKを観ながらずっと泣いてたような気がする。
俵万智さんの「りんごの涙」というエッセイを読んだのはもうずいぶんと昔のことで、それ以来、わたしにとって「なみだ」はりんごを思い起こさせるものになった。りんごを思い切りかじったときのような甘酸っぱさといっしょに、挽きたてのコーヒーのようなほろにがさを感じた一日。今日はほんとうによく泣いた。

やりたいことをやるのに年齢なんて関係ないと思うけど、その踏ん切りがつかないのもまた事実。
たったひとり自分が食いっぱぐれないようにするには、今の会社で働き続けるのが正しいだろう。
でも、ひとりだからこそ、すきなことに挑戦できるのかもしれない。
自分以外に守るものがないからこそ、もっと自由に羽ばたけるのかもしれない。

空腹に耐え、遅くまで仕事をしていると、「わたし、なんのためにこんなふうにパソコンにかじりついているんだろう?」と、ふと思うことがあって。
「自分の生活はだれかの仕事の上に成り立っている」なんて聞いたことがあるけど、わたしの今の仕事は、だれかの生活を支えているようにも、ましてやだれかの笑顔を生み出しているようにも思えなくて。
あんまり仕事に一生懸命ではない後輩のとなりで、どうしてわたしだけがこんなに働いてるのかな?って、ほんと、いい年して愚痴ばかりこぼして情けないんだけど、でも、32歳になってもやっぱりそう思っちゃう。わたしっていやな女だなぁ。

昨日か今日、ほんとうはこっそり仕事に行こうと思っていた。でも、そんなこんなで気分が乗らず、ぽろぽろと涙をこぼしているうちに目も腫れてしまったのでいさぎよくやめた。
しかたない。明日はだれよりも早く出社して、資料作りを間に合わせよう。

2月、さっそく1回目の旅に出ることにした。
往復の特急と、泊まってみたかった宿を予約。
たまには自分を甘やかしてもいいよね、ってことで、今年はもうちょっと仕事とプライベートを両立したい。(できれば仕事のウェイトを下げたい。)

子年

元日、フジファブリックの山内さんが結婚したというニュースを見て、ふと「wedding song」という歌を思い出した。

おめでとう
そしてこれから
待っている素敵な日々
お二人で過ごす日々に
笑顔あれ

亡くなった志村さんが、お世話になったマネージャーさんの結婚式のために作った歌だと聞いた。わたしはこの歌がとても好きで、いつか自分が結婚式をするときにはぜひこの歌を流したいと思っていた。
志村さんはきっと空の上で山内さんに歌っていたんじゃないかな。ひとのこころをしっかりと掴んで離さないあの魅力的な歌声に、ありったけの気持ちを込めて、伝わるように、届くように、祈るように。そんなふうに思えてならなかった。

締め切りのある仕事に追われ、仕事始めからフルで一週間働き、連日、一日も欠かすことなく残業で午前様だった。その反動か、せっかくの三連休だというのに何をする気も起こらず、昨日北海道神宮に厄払いに行っておでんを仕込んだ以外は今のところぜんぶ寝て過ごしている。今日も一日ずっと寝ていた。
順調だった編み物も、途中で間違えていたことに気づき、気の済むところまでやっとほどき終わったところ。ぜんぜん、なんにも、すべてが上手く行かなくて、新年早々家でも職場でもふてくされていたんだけど、昨年受けた試験の合格通知が届いてちょっとだけ元気になった。昨年の自分の頑張りに励まされた。

北海道神宮でおみくじを引いたら「吉」だった。
どれもいいことばかり書いてあったのだけど、その中でもふたつ、
①旅行 旅先にいい出会いあり
②勉学 努力すれば結果がついてくる
というのが個人的にとても印象に残ったので、今年はたくさん旅に出て多くのひとに出会い、たくさん勉強してまた何か資格を取ろうかなと思ってます。

今年もよろしくお願いします。