ミッドナイトブルー

仕事が大変。久しぶりに泣きそう。「やることがたくさんあって忙しい」というよりも、「解を導くために何から手をつければいいかわからない」という難しさの中で必死にもがいている。そんなふうに悩んでいるところに、予想だにしないトラブルが四方八方から舞い込んできているにもかかわらず、隣に座っている後輩は我関せずという顔をしているし、なんかもう、ほんとうに発狂しそうになった一週間だった。
あまのじゃくでやさしい課長が、見かねて救いの手を差し伸べてくれた。びっくりして、ほっとして、でも「自分の仕事なのに」と思うととても情けなくて、しんどい。

行き詰まったときは、会社から歩いて帰るようにしている。
歩く、というのは、普段なら当たり前すぎて気にも留めないような行為だけれど、30分も歩けばなぜか心も体もすっきりする。特に、いま、空気がピンと張りつめた夜の冷たさの中を歩くのがまた格別。胸いっぱいに吸い込んだ冷えた空気に、腐った心が洗われるような気がする。

今朝は10時までゆっくり眠って、伸し餅と粕汁で朝食。掃除機をかけて、洗濯をして、サスペンスドラマの再放送を観ながらのんびりメイクをして出かけた。どんぐりで食パンを、丸善で参考書を、カルディでミックスナッツときなこを買って帰宅。どうせ残業代がたくさん出るからたまには洋服でも…と思って出かけたはずなのに、結局、一番高い買い物は参考書だった。
残り物で夕食を済ませ、久しぶりにのんびりとお風呂に入った。エコーで圧迫され内出血した胸のふくらみには、まだ生々しい針の跡が残っている。自分の身体なのに、そんなことにも気づかないくらい、わたしは日々の仕事に追われていたのだった。

「次の異動先も、ここと同じくらいのんびりした部署がいいな~」なんて、後輩は暢気にのたまっているけれど、のんびりしているのは貴女くらいなもので、そのしわ寄せはすべてわたしが被っていることにどうして気がつかないのだろうか。不思議。

もうすぐ大通公園雪まつりが始まる。