濃紺

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もやもやしている。
仕事でも人間関係でもなく、自分自身に。
もっと大人になりたい、と思う。
31にもなって変な話だけれど、わたしは幼すぎるのだ。

天真爛漫な後輩たちがうらやましい。
でも、振り返れば、かつてのわたしがそうだったように、
それは若いひとたちの特権なんだろう。
怖いもの知らずに言いたいことだけはっきり言って、
すきなものはすき、きらいなものはきらい、いやなものはいやだと、
それが許されるのはいつまでだっただろうか。

…と思いながらも、
会社の上司や先輩の前では後輩たちと同じようにふるまってしまう自分に、
心底嫌気がするのである。
駄々をこね、わがままばかりの一日を終えてふと思う。
「あぁ、わたしは(年のわりに)なんて未熟な大人なのだろう」と。
ほんとうに恥ずかしくてたまらない。

かなしい
くやしい
くるしい

そんなマイナスの気持ちばかりがぐるぐるしている。

過去の自分の思考と行動の積み重ねが、
今の自分を作っているのだとしたら、
未来の自分は明日からの思考と行動の積み重ねで
変わっていくかなぁ。
十年後、いや五年後、三年後には、
年相応の落ち着きと、偽りのないやさしさを持ったひとになりたい。
そんなひとに、なっていたい。

こんなわたしでも、いつかしあわせになれるだろうか。
恋や愛や結婚ばかりがしあわせのかたちではないと
頭ではわかっているけれど、
ひとりぼっちでぐるぐる考える夜、
わたしにとってのしあわせってなんだろう?と
また、考え込んでしまう。

札幌の夏が、もうすぐ終わるよ。