緋色

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小学生のころからの古い友人と、ワンコインピザを食べながらワインを飲んだ。お昼間に飲むアルコールは酔いが回って仕方ない。お互いにひとしきり仕事の愚痴をこぼしてから、煮え切らないあのひととのこととか、昔懐かしい思い出話とか、今朝起きた長野の地震のこととか、楽器を再び始めようと思っているとか、キタサンブラックが9着だったことなんかをだらだらと話した。
5月に30歳を迎えた彼女にプレゼントをあげた。茶葉を煮出しすぎないように調節できるティーボトルと、ほうじ茶のティーバッグ。彼女に会うとき、必ずと言っていいほど仕事の愚痴を聞く羽目になる(でも、わたしにとってはそれが非常におもしろい)のは、がんばり屋さんでしっかり者の彼女だからこそ。そんな彼女に少しでもほっと癒される時間を…と思って選んだもの。「そろそろ水筒を買い替えようと思っていたの!」と、彼女はとても喜んでくれた。すごくうれしかった。

帰宅して、夜ごはんを食べながらふと西の窓に目をやると、空が“燃えていた”。慌ててスマホのカメラで写真を撮ったけど、せっかくなら一眼レフで撮ればよかったな。
この夕焼けを、あのひとだったらどんなふうに切り撮るだろう。
ふと、そんなことを思った。