black

誰にでもいい顔をして、ちょっと気になる女の子がいれば簡単に手を出して、そんなちゃらんぽらんなひとに少しでもなびいた自分が大嫌い。「また会おうね」なんて、心にもないことをさらっと言ってのけるようなひとだったんだ。ひとの気持ちを弄んでからかって、おもしろがっていたに違いないんだ。彼のひとことに、すこしでも期待したわたしがばかだった。
すべてを悟った4月の最後の日曜日、どうしようもなく腹が立って悔しくってイライラして、わたしは彼の連絡先もLINEのやりとりもすべてきれいに消去した。同じようにね、彼と過ごした思い出だって、全部、ぜんぶ、消えてしまえばいいって、そう思っているんだよ。
「4月から担当が外れた」と言ってたから、もういっしょに仕事をすることは二度とない。きっとこの先、再び連絡を取ることも、直接会うようなこともないだろう。

あぁ、だから、それでよかった。
きれいに終わった。それが、よかった。

相変わらず、電車に飛び込んだり道路に飛び出したりすることを考えてる。
来る日も、来る日も、考えてる。
こんなわたしなんて、生きてる価値ないんじゃない?って、誰かがささやいてる。
わたしもそう思うんだよね、って、思うだけだけど。
仕事が楽しかろうが、上手くいってようが、おいしいものを食べても、友だちと楽しく過ごしていたって、それだけでは埋められない寂しさみたいなものがあってさ。「ひとりでも平気」とか「婚活なんて」とか「今は恋人はいらない」とか、そういうつよがりの裏側に隠された複雑な感情を、わたしはひとりで持て余している。

まぁ、だからってそんな簡単に死んだりしないんだけど。
こういうわたしみたいなのが図太く生き残っていくんだろうけど。
それでもまぁ、ときどき、考えちゃうよね。見ないように、知らないふりして、気づかない体を装って、なんでもないような顔しながら、きっと誰より真剣に考えてるんだろうね。ほんと、ばかだね。

さぁ、今日から5月。
仕切り直しってことで、振り出しに戻ったつもりでもう一回がんばろう。
皆さんすてきなゴールデンウィークを!
(こんなわたしが言ってもぜんぜん説得力ないけどね!)