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先日、ひょんなことからCATVでやっていたクレヨンしんちゃんの再放送を観た。
編み物が苦手なみさえが、幼稚園のバザーに出品するために四苦八苦しながらやっとのことでマフラーを編み上げた。風間くんやねねちゃんやまさおくんやぼーちゃんのママたちが準備したものが次々と売れてゆく中、みさえ作のマフラーだけがいつまでも売り場に残ったまま。みさえがふらりと売り場を離れた隙に、その下手くそなマフラーを誰かが買っていったんだけど、それがひろしで、翌朝、ひろしは玄関を出てから通勤カバンに忍ばせていたマフラーを自分の首に巻いて出勤する…という、そんなストーリーだった。
ひろしはみさえが夜なべをしながらマフラーを編んでいたことをちゃんと見ていたんだよね。もちろん、いつものクレヨンしんちゃんのように細かいところまでおもしろおかしく描かれていたんだけど、この回のラストには不覚にもじーんとしてしまった。

この年になって彼氏がいないと言うと、だいたい「すきなひとのタイプは?」とよく聞かれ、わたしはそのたびに「余計なお世話」と思いながら返答に困っていた。やさしくて、思いやりがあって…みたいな常套句は口をついて出てくるものの、たぶん、相手はそんなことを聞きたいわけじゃないだろうということくらいは察しがつく。
わたしが恋人や結婚する相手に求めるやさしさって、まさにこういうものかもしれないなぁ…と、このひろしの行動を見ていて思った。あからさまに感じるやさしさは甘すぎて飽きてしまうから。普段わたしは相手のことをほっておくし、わたしのこともほっておいてくれていいけど、いざというときにはお互いにこういうことをさりげなくできる関係がとても素敵で魅力的だと思うのだ。

まぁ、そんなひとはただ待っているだけでは出会えるわけがなく、自分なりにもがいてみるより他はない。ことはじめに、横浜に引っ越してきてからの忙しさと余裕のなさにかまけてさぼっていたネイルを再開した。今日はグレイッシュなベージュカラーをマットコートで仕上げ、左手の薬指にだけ大粒のラメとパールを乗せた。今月中には近所のスポーツジムに見学に行く予定。まぁ、ジムは出会い云々はまったく関係なく、ただ運動不足が気になっているからなんだけど。それでも、これまで「めんどくさ~い」と後回しにしていたことを実際に行動に移したところは自分でほめてあげてもいいのかな。
肌のお手入れもメイクもおしゃれも気を抜かずにがんばりたい!と、わたしにしてはめずらしく前向きでいる今日このごろです。