水色

宇多田ヒカルからの浜崎あゆみというものすごいギャップに、いろいろな意味で「Mステやりおったな」と思わずにはいられない連休最終日の夜。(何も宇多田ヒカルの直後に歌わせなくてもよかったのではなかろうか…)

彼女たちが全盛期だったころのわたしは思春期真っ只中の中学生で、「浜崎あゆみは歌姫!」「宇多田ヒカルは天才!」「嵐の誰それがかっこいい!」と騒ぐ友人たちを横目に、毎日ピアノやクラリネットを練習していた。いじめっ子からの陰湿な嫌がらせを飄々と受け流し、数学がどうしても苦手で行きたくもない塾に通わされ、WONDAのCMで初めてミスチルを知り、「どうしてもこのひとたちの歌を聴きたい!」と母親にせがんでTSUTAYAで借りてきてもらったのが『IT'S A WONDERFUL WORLD』のアルバムだった。
浜崎あゆみにも宇多田ヒカルにも嵐にもさほど興味はなく、なぜかこのタイミングでミスチルの魅力にドはまりし、自分のお小遣いを貯めて初めて彼らのCDを買ったのは中3の夏。塾の夏期講習が始まる前、教室でひとりドキドキしながら『Any』のパッケージを開けたことを今でもはっきりと覚えてる。当時、高校受験を控えたわたしは“今 僕のいる場所が 探してたのと違っても 間違いじゃない きっと答えは一つじゃない”という歌詞にとても勇気をもらったっけ。
友達とけんかしたとか、アイツに無視されたとか、塾の帰りに好きな人と一緒に帰ったとか、明日のテストが緊張するとか、中学生のわたしも当時は当時でいろいろと悩んでいたけど、今思えばどれもちっぽけな悩みだった。でも、いつも一生懸命だった。たぶん、今よりもずっと一生懸命に生きていた。どんなことにも努力を惜しまず、苦しみながらも前向きだったあのころの自分がとてもすきだと思うし、あのころのわたしが今のわたしを見たら激しく軽蔑するだろうとも思う。
しっかりしなきゃなぁ。逃げることばかり考えていないで、ちゃんと生きなきゃなぁ。

明日は(しぶしぶ)出勤し、明後日から遅い夏休みに入るわけだけど、台風16号の影響で飛行機が飛ばないかもしれないなぁ…と思っているところ。そうなったらそうなったで仕方がないと半ば諦めてはいるものの、一日も早くここから脱出したい!
旅先でのBGMは久しぶりにミスチルを聴こう。ゆっくり、のんびり、心を休ませて10月からの英気を養ってくるつもり。