cocoa

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気づいたら来週はバレンタインデー。まだ新年明けたばかりと思ってたのに、いつの間にやら2月に入り、暦の上では春が到来してました。

今日はいつもの休日よりちょっとだけ早起きして、岩田屋で開催中の『サロン・ド・ショコラ』へ。九州の焼酎トリュフの詰め合わせと、辻利の抹茶ショコラの詰め合わせを両親に送り、会社で同じチームの上司や先輩方に贈る義理チョコも購入。この時期、あちこちの百貨店の催事場には、国内はもとより世界中の有名ショコラティエが作るチョコレートが一堂に会す。めずらしいチョコレートをあれこれ試食させてもらえるのが楽しくて、混雑覚悟で毎年出かけてしまうんだけど、岩田屋サロン・ド・ショコラは思いのほか空いていたからよかった。
同じく岩田屋の地下に入ってる富澤商店で製菓材料を買って、お昼前には帰路に着いた。帰宅後、冷蔵庫にあった残り物で手早くお昼ごはんを済ませ、午後からいそいそとお菓子を試作。去年はマフィン、今年はガトーショコラ。あろうことか、2つでよかった卵を3つも入れてしまい、想像していたものとは程遠い仕上がりに。これじゃあガトーショコラじゃなくてふかふかのチョコレートケーキだよ…でも、味は文句なしにおいしかった。半分は粉砂糖を降りかけ、半分はチョコレートをあしらって、こちらは思いどおりのデコレーション。すきなひとにはそれぞれひとつずつ渡すことにした。ところで、こういうカットケーキはどうやってラッピングすればいいのかしら。

バレンタインデー当日、すきなひとは埼玉に帰っているから彼に会うことは叶わない。いつ、どこで、どんなタイミングでお菓子を渡せばいいのか、すごく迷っているんだけれど、今のわたしには「渡さない」なんて選択肢はどこにもない。

先日の日曜日、みんなで鍋を囲んだ日。彼がすこしだけ早めに来てスーパーでの買い出しを手伝ってくれた。買い物かごを持ってくれたり、買ったものをいっしょに袋に詰めてくれたり、両手に袋をぶら下げながらわたしの家まで並んで歩いたり。薄曇りの空、雲の隙間からやわらかな陽射しが降り注ぎ、おだやかで、あたたかくて、なんだか春のような一日だった。
わたしが作ったごはん、彼は「おなかいっぱい、もう食べられない」と言いながらもちゃんと食べてくれた。わたしはごはんのしたくをするのに忙しく、キッチンの前に立ちっぱなしで、正直、おいしいもたのしいもあんまり感じなかった。ただ、ふと、背中を丸めてあぐらをかく彼のうしろ姿を見たときに、彼と付き合ったり結婚したりしたらこんな感じかな?なんて、すこしだけ想像してしまった。今までそんなこと考えたこともなかったのに、そんな未来があったらいい、と心から思ってしまった。
スーパーへ行く道、帰る道。あの日、その郵便ポストの隣に彼は確かに立っていた。彼といっしょに歩いた道をなぞるように、わたしは今日も同じ道を歩いてみた。寒くて、小雨がぱらついて、彼も隣にいなかったけど、彼を想うこころはぽかぽかとあたたかくて、それだけはあの日と同じだったからよかった。

甘い甘いガトーショコラに願いを託して、彼にちゃんと渡せたらいいな。