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金曜日、慌ただしく仕事を納め、1時間休を取ったわたしは夕方の飛行機で福岡を発った。到着地の仙台は小雪がちらつき、街中に粉砂糖をふりかけたような景色が広がっていた。うつくしい、けがれのない真っ白な雪だった。

すきなひとと今年最後に言葉を交わしたのは金曜日の朝。ありがちな年末の挨拶もそのときに済ませた。やさしく笑う彼の目を見て、わたしは来年も変わらずにこのひとに恋をするんだろうということを頭の片隅で考えていた。
ひょんなことから彼の埼玉の住所を知り、わたしは彼に宛てて年賀状を書くことにした。差出人のところには自分の名前だけを書いてポストに投函した。住所を書けば彼は必ず返事をくれるだろうけれど、彼からの返事がほしいというよりは、この一年の感謝の気持ちと「今年」もよろしくお願いしますということを彼に伝えたい、ただそれだけだった。

彼に小さなお菓子のクリスマスギフトをもらったこととか、平井堅のコンサートに連れて行ってもらったこととか、彼との最近のいろいろなことを忘れたくなくて今年のうちに書き留めておきたかったけれど、なんだか慌ただしく年末を迎えてしまった。
来年は、どんなかたちであれこの気持ちに区切りをつけたい…というのが密かな決意。恋も仕事も遊びも全力で、でも、何より自分を大切にしながら毎日をできるだけ丁寧に生きる、そんな2015年にしようと思う。皆様も良い一年をお迎えください。