水色

すきなひとと手をつなぐ夢を見た。どちらからともなくつないだり、はなしたり。もちろん目が覚めたらとなりには誰もいなくて、やっぱりわたしはひとりだった。

ひとりで過ごす週末は、近所のスーパーへ行くついでに郵便ポストへ寄って手紙や絵はがきを投函するくらいで、その大半を家で過ごした。ほんとうは今日、行くべきところがあったんだけど、気分が乗らなかったからやめた。やりたいこと、やりたくないことに素直に身体を預ける日があってもいい。
暇になってカーペットの上に身を横たえてうたたねをしていると、寒さで目を覚ますことが増えた。いそいそとこたつを出して、少し早めの冬支度。風邪をひかないように元気に過ごさなくちゃ。午前中にざっと降った雨は上がって、薄いみずいろの空が広がった。
今日の夕食の献立は、肉じゃが、きゅうりとツナの酢の物、さつまいもとたまねぎのお味噌汁、白いごはん。1時間で3品、まぁまぁかな。久しぶりにちゃんとごはんを作った気がする。サザエさんを観ながらゆっくり味わった。後片付けを終えたら『軍師官兵衛』が始まった。先週分をどうして見逃したのかと思ったら、そうだ、台湾から帰国する飛行機の中だったのだ。

すきなひとは、このところ週末になると必ず埼玉へ帰っている。「いろいろ用事があるんだ」と言う。一度だけ「何の用事なの?」と聞いたことがあるけど、上手く言葉を濁されたからわたしもそれ以上は何も聞かなかった。
ただ、彼は「“子猫”は飼っていませんよ」と念を押すようにしてわたしに言う。わたしが聞かなくても必ず言う。“子猫”とは、わたしたちの間で“(彼が)付き合っているひと”のことを指す隠語。そうやって彼がムキになるのを見て、わたしはいつも笑っている。だって、彼にかわいい“子猫”ちゃんがいようがいまいが、わたしが彼をすきなことに変わりはないのだから。

明日からまた仕事が始まることを思うと憂鬱。気分の浮き沈みが激しい今日この頃。