紅赤

f:id:irodori-no-sekai:20140906153757j:plain

遠軽のコスモス畑で色鮮やかに咲くヒャクニチソウ、とてもきれいだった。

会いたいとか、傍にいたいとか、思うだけでは飽き足らず、顔を合わせて話をしながら彼のとなりを歩いても、わたしは、彼との間に永遠に埋められない距離があることを実感するだけだった。
なんだか悲しかった。報われない片想いであることは承知の上、それでもすきでどうしても諦められなかった恋なのに、うれしいとかたのしいとかしあわせだとか、そういう気持ちはどこかに置き忘れてきたように、こころはぽっかりと穴が空いたままだった。近づいても離れても、彼はきっとお構いなしで、わたしの気持ちに気づかないふりをする。もう、何もかもやめてしまいたいとさえ思った。

昨日、彼とふたりで筥崎宮の「放生会」に行ってきた。参道に連なる屋台は想像以上の賑わいで、わたしは冷やしパインとソフトクリームパフェを買って食べた。曇りがちの天気だったけどとても暑い日だった。

行きつ戻りつのこの恋に、いつか終止符を打つ日が来るのだろうか。