韓紅

長崎で「精霊流し」を見物してきた。さだまさしの歌のイメージから、「灯篭流し」のようにろうそくの点った灯篭が川の上をさらさらと流れるようなものかと思いきや、街のあちこちで爆竹や花火が盛大に破裂し、大きな掛け声とともに鉦を打ち鳴らしながら大小さまざまな精霊船が港の方へと曳かれてゆくのを見た。

初盆を迎えた故人の家族や親戚によって提灯や盆花等で飾られた精霊船。煌びやかな「船」が街を練り歩く様は一見お祭りのようにも見えるけど、故人を追悼するためのれっきとした仏教の行事だそうだ。だから、わたしはあえて写真は撮らずにいた。
故人の御霊をこれほど盛大に送り出すというのはあまり考えたことがなかったから驚いた。船を曳くひとたちも、咥えタバコをしながら爆竹や花火に次々火を点けて沿道に投げ、時折笑顔を見せながら、なんだかみんな楽しそうに見えた。胸に抱えている想いはそれぞれにあるだろうけど、きっと、故人を亡くした悲しさや寂しさを乗り越えての笑顔なのだろうと思った。

今回、わたしは二度目の長崎だった。某有名店のトルコライスを食べ、中華街で中華料理も食べ、眼鏡橋グラバー園にも足を運び、ほんの数時間の滞在ではあったけどとても楽しかった。
以前長崎を訪れたのは学生時代、友人たちとの旅行だった。そのとき、偶然入った洋食屋さんで「竜馬カレー」なるものを食べたのだけど、あのカレーがおいしすぎて今も忘れられない。今回そのお店には再訪叶わずだったから、九州にいるうちにまた長崎へ行きたいと思う。

佐賀、大分、熊本、宮崎、鹿児島…九州全県踏破まであと5県!先は長い。