seagreen

プロペラ機は福岡の街を一瞬で飛び出して、一時間ほどで出雲空港へと降り立った。本格的な「ひとり旅」は、学生時代に行った函館以来だった。

「どこへ行くの」「どこから来たの」「バスはこれに乗るといい」「こんにちは」「この蕎麦屋がおすすめ」「あの神社に祀られているのは…」「たのしい旅行にしてね」
ひとり旅のはずなのに、ひとりでいる気がしないほど、たくさんのひとに出会い、たくさんのひとが声をかけてくれて、たくさんのひとが笑顔をくれた。心がぽかぽかあったかくて、やさしい気持ちになる街だった。

ひとりで知らない街に行くことで、わたしがいちばんわたしらしくいられることを知った。今はまだ、旅の余韻にひたっていたいから多くを語りはしないけど、とても楽しい旅だった。