洒落柿

小樽運河に終わりはあるのか?と気になって、時間もあることだからと小雨の中をひたすら歩いたことを思い出す。イカ釣り漁船がレトロなランプをぶら下げながら、ぷかりぷかりと何艘も並んで運河に浮かんでいた。もう2ヶ月も前のことだ。
最近あんまり写真を撮ってない。

わたしは昔から、絵を描いたり写真を撮ったり、どちらかというとクリエイティブなことが好きだった。
職場で仲の良い先輩に自分で描いた絵を見せたことがあって、わたしの絵を見た彼女は、わたしのその特技を会社で活かせるようにと場を作ってくれた。
また別の先輩には、わたしの趣味が写真を撮ることだと誰かから聞きつけたらしく、「広報用に写真を撮ってほしい」とお願いされた。素人のわたしが撮る写真でも力になれるなら、と、これも喜んで引き受けた。
絵も、写真も、会社のホームページに何らかのかたちで載るという。会社として、不特定多数のひとが目にする媒体に積極的に使ってもらえるほど、わたしが生み出すものたちがそれなりに認められているのだと思ったら、それは素直にうれしくて、ありがたいことだと思った。お願いされて引き受けてしまえばそれなりの責任が伴うし、「いいものをつくらなきゃ」というプレッシャーもかかるけれど、そんなものを跳ね除けてしまうくらいに、今のわたしはやる気に満ち溢れている!

最近仕事の話ばかり書いているけれど、つまるところ、今、わたしは仕事がとても楽しいのだ。今まで仕事に何の魅力も感じなかった分、これは、惚れた腫れたで盛り上がることよりも遥かにしあわせなことだと思ってる。

外は晴れている。風が少し吹いている。底冷えのする寒さに我慢できず、今季初めてエアコンのスイッチを入れた。12月も第2週、2013年の終わりは確実に近づいている。