忙しすぎると仕事中に苛々するのを隠せない。自分の苛々を自分で抑えきれず、平気で言葉や態度に出すから周りをドン引きさせている。そんな自分にさらに苛々を募らせる。悪循環だなぁ、と思う。「真面目」と言えば聞こえはいいが、悲しいかな、「融通が利かない」と言うほうが正解だろう。自覚しているだけマシだと思いたい。そう思うことにする。いや、そう思わなければやってられない。

わたしは愛想ばかりいいから、基本的に会社のひとには「あの子はいつもニコニコしていてとってもいい子」と思われている。飲み会のお誘いもそれなりに多いし、わたしを良く評価してくれているひとがたくさんいることを人伝に聞く機会も多い。
有難くもそんなわたしの“良い評価”を耳にするたび、「本当のわたし」とのギャップに一番戸惑っているのは他の誰でもないわたし。わたしは周りに隠すべきことが多すぎて、気を張っていないといつか襤褸が出るから、一生懸命に気を張りつめて仕事をする、人付き合いをする。だから余計に疲れる。苛々する。

わたしが心のうちに秘めてるものはどす黒い感情ばかりだ。
自分が一番正しいと思っていて、他人に間違いを指摘されることが大嫌い。それが原因で上司に平気で楯突いたり、自分の周りについて変に疑り深くなったりもする。
自分が「正しい」と思ったことは簡単には曲げられない。上司や先輩に「それは違うよ」と言われたその理由を自分でちゃんと飲み込めたら、それは素直に受け入れられる。でも、上司のくだらない見栄やコダワリのせいで自分の信念を曲げざるを得ないようなとき、それが社会人としての宿命だというならわたしはすぐにでも会社を辞めてやる。
今週、社会人になって初めてそんなことがあって、いわゆる“いい人”の多いうちの会社にもこんな肝っ玉の小さい男がいたのか、と呆れると同時に鼻で笑ってしまったのだった。

そんなこんなで、仕事の面白さもくだらなさも悔しさも悲しさも、ありとあらゆる感情に渦巻いた11月は来る日も来る日も残業ばかり。来月振り込まれる給料の3分の1は残業代になった。あと10日ばかりで冬のボーナスも出る。年末に向けてイベントごとが多い季節だけど、彼氏もおらず人付き合いの苦手なわたしはお金がおもしろいほどに貯まってゆく。ボーナスが出たら、ちょっと良い包丁セットとガラスボウルのセットと圧力鍋を買おうと思っている。

あっというまに12月だ。師走。お坊さんが走る。わたしだって負けないくらいに思いっきり走り回る…つもり。