深緋

梅雨。傘を差す。傘の花がひらく。雫を滑らせアスファルトに水玉を作る。水玉のあつまりが水たまりになる。曇天の空は低く、低く、それはまるで、東京の街を覆い隠すように、見上げたところで何のおもしろみもない空が広がるだけ。

今朝、傘を差して駅へ向かう途中で、雨降りの朝はくるりの「ばらの花」を聴きたくなるなぁ、とふと思ったので、今日は真紅の「ばらの花」を一枚。

安心な僕らは旅に出ようぜ
思い切り泣いたり笑ったりしようぜ