spring green

新緑の金沢へ。雷雨で始まりどうなることかと思ったが、「雨のち晴れ」のすばらしいお天気に恵まれ、見るものすべてがカラフルな旅だった。

金沢は高校の修学旅行以来で久々に訪れた。
金沢駅を中心に観光スポットがコンパクトにまとまっていて、とてもいい街だ。今回はバスであちこち歩いてみたけど、レンタサイクルでまわるのもいいかもしれない。
そしておみやげがどれも魅力的。食べておいしいのはもちろんのこと、見るだけでもその可愛さにうっとりしてしまう。

わたしは金沢21世紀美術館にはかねてから憧れがあり、今回、念願かなって初めて行くことができた。美術館の名前からして、アートの魅せ方はいわゆる「美術館」よりも非常に現代的で、「あぁ、こんな展示のしかたもあるんだな」と、思わず唸ってしまうような美術館だったように思う。

常設展のプールは特に有名だけど、それよりも特別展の印象が強く残った。
写真一枚がこんなにも人の心を動かすことができるとは。写真をふと目にしただけで、こんなにも胸に迫る恐怖を味わうことになろうとは。
わたしは、普段、カメラを構えるときは何の気なしに「いいな」と思う景色をただそのままに切り撮ることだけを考える。もちろん、それも写真を楽しむためのひとつの方法だけれど、写真にはそれだけじゃない、無限の“可能性”を秘めていることをあらためて考えさせられた。
ある写真を見て「素敵」だと思うとの同じく、「怖い」とか「不思議」とか「懐かしい」とか「気持ち悪い」とか、見るひとのありとあらゆる感情を引き出すことができる写真。そして、それを「見た」ということをなんとなくでも忘れられずにいるような、そんなインパクトのある写真。思わず目を背けたくなったけど、なぜだか目を離せなかった。不思議な気持ちだった。

アートをとおしてひとの感情に何かを訴えたり、考えさせたり、感じさせたりするための、その方法は無限だ。できれば平日に、ひとりぼっちで、ひとつひとつの作品とじっくり向き合いながら、何時間もかけてまわりたくなるような美術館だった。行ってよかった。

そして、金沢といえばの兼六園をはじめ、成巽閣、ひがし茶屋街、主計町、忍者寺、にし茶屋街、近江町市場等々、そんなところも歩いてまわったことを、最後に付け加えておく。