雪が降り続いている。一面白銀の世界。こちらでは数年ぶりのことのような気がする。
雪が降り積もったときの、「しん」とした街の静けさが好きだ。人通りもわずかで、聞こえるのはシャーベット上の雪を踏んで進む車の音がすこしと、そして、自分の心臓の鼓動。この世のあらゆる音が、雪に包まれているような、そんな錯覚。元をたどれば道産子で、しかも冬生まれ。雪が好きだと思うのはそのせいかな。
明日の通勤が大変そうだなぁ、と思うくらいには社会人としての自覚が出てきた。仕事にしがみついて生きていくことに疑問を感じる今日この頃だけど、まぁ、それ以外で食べてゆく術も見つけられないうちはそれも仕方がないだろう。どんな手段を取って生きていくとしても、その先にある未来が、少しでも明るくあればいい。