緋色

きらきら輝くイルミネーションとか色とりどりの紅葉とか抜けるように青い空とか満天の星空とか、両手をポケットに入れてマフラーをぐるぐる巻きにしながら歩く道すがらには、年の瀬に向けていろいろなものがカラフルに目に映る。あと一ヶ月もすれば街はクリスマス一色になって、それが終われば年末年始。ひとつ、歳を重ねるごとに、一年がどんどん短くなっていくような気がしている。
梅雨時期に漬けたさくらんぼ酒から取り出した実を使って、カップケーキを焼いた。さくらんぼにしみこんだアルコールが、噛むたびにしゅわっと口の中ではじけてゆく。あっさりとストレートティーとともに。優雅な日曜日の昼下がりだった。