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自分で自分を認められずに、誰が自分を認めてくれるのだろう。「君の判断は正しかったよ」と言われて初めて「ほっ」と一息ついているようでは、自分らしい仕事なんてできやしない。自分の考えに基づく判断は間違っていない、と、そう思う根拠や理由を迷いなく相手に伝えることができること、その反面、「それは違う」と否定されたときには素直に聞き入れられること。そういう一本筋の通った、そして柔らかい頭と心を持ち合わせた、そんなひとになりたいと思った一週間だった。
フランスに住む友達から手紙が届いた。飛行機に乗って何日もかけて、この手紙はひとりぼっちで旅をしてきたのだと、そう考えたらとても不思議な気持ちになる。いつか、パリでパティシエになった友達に会いに行ってみたい。かわいい街並みも、思わずシャッターを押したくなる景色も、おいしいお菓子も、無邪気で健気なあのころのわたしたちも、きっとそこにはあるような気がしている。