空色

久々に会う両親はいつもと変わらず元気だった。甘やかされて育ったわたしのその我侭な性格から、特に母とはぶつかり合うことが多く、「早く一人暮らしすればいい」と散々言われてきたが、いざ、こうして離れてみれば両親にとって子どもはいつまでも子どもなんだろう、と思った。いつにも増して、たっぷりと甘やかされた帰省だった。
帰省ついでに、父の運転で中尊寺毛越寺、そして加美町のやくらいガーデンを訪れた。奇跡的に晴れた土曜日。空色のキャンバスに白い絵の具をうすく塗ったような、そんな秋の空が広がっていた。